①何について何をする技術なのか?
・自動視準TS等を制御するプログラムを利用し構造物の3次元変位を短時間に計測するシステム
②従来はどのような技術で対応していたのか?
・手動式TSにより構造物を測量し変位を算出する技術
③公共工事のどこに適用できるのか?
・構造物及び法面等の変位計測
④その他
・本システムは、主に「3次元計測プログラム」を使用します。
・本システムは、現場の挙動を高精度自動視準TSまたはGNSSにより24時間自動で監視します。
・本プログラムは、基準点(3次元座標)をもとに各測点(3次元座標)の変位を計測するものです。
・各測点は、最初初期値をとり、一定の時間における変位を連続して計測します。
・計測データは、事務所のパソコンで確認することができます。
・また、計測データには管理値を設け、超過した場合事務所のパソコンにて警報を出し計測値を確認できます。
・計測結果は、事務所のパソコンでリアルタイムに確認できるが、携帯電話のメールでは各測点を1通り計測してから異常値の連絡がされます。
・本システムの活用例として、「ダム堤体観測」「法面の動態観測」「軌道検測ならびに周辺の監視」「山留め鋼矢板の変位計測」「高架橋/鉄橋の変位計測」等があります。
・本システムにおいて自動視準TSを使用する場合、「ノンプリズム」により路面や地盤等の沈下・隆起の計測をすることも可能です(ノンプリズムによる計測は、プリズムを使用せず測点の変位計測を行うことをいう)。
・この情報において用いる語句「短時間」とは、10分(時間)のことで、これは基本的に測点10点、基準点2点の場合であり、条件により若干前後します。
・本技術のオプション機能として、モバイル端末を使用した「簡易型3次元変位計測システム(モバイルダムシス)」があり、今までのダムシスの機能と同様なことができ、自動視準TSを制御し、3次元変位を自動計測することが可能です(GNSSは対応していません)。
このモバイルダムシスは、インターバル設定(連続/任意時間)により、長時間の計測でなく最大24時間の計測が可能になります。また、継続して計測する場合は24時間後再度設定することになります。
システムブロック図