①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
≪打替え工法との比較≫
ⅰ)工期の大幅短縮(約2週間→8時間程度、注;100㎡の沈下修正の場合)
ⅱ)施工対象域内および周辺の荷物・機械などの移動不要(コスト、時間、移動に伴う紛失・調整業務防止)
ⅲ)煩雑な工程設計(解体、産業廃棄物処理、地盤強化、コンクリート打設、養生など)の簡素化
ⅳ)騒音、粉塵の大幅低減
ⅴ)コンクリート養生期間(普通コンクリートは28日・早強コンクリートは7日)の省略(テラテック工法は30分)
≪かさ上げ工法との比較≫
上記ⅰ、ⅱ、ⅲは同様。
ⅴ)養生期間の省略(かさ上げ工法の養生期間7日)(テラテック工法は30分)
ⅵ)かさ上げ工法は段差が残りやすく、再沈下などに対してかさ上げ部分が剥離する可能性が大きい。
(テラテック工法は新たな段差はつくらず、塗らないので剥離もない。)
ⅶ)再沈下に対して、コンクリート版の破壊がさらに進行する。
(テラテック工法はタワミ等を一度修正するので、再沈下に対しコンクリートの破壊を和らげる。)
②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
ⅰ)就業や操業を中断せずに施工(夜間・休日)が可能なので、移動費用や代替施設費用などでコスト低減ができ、工期の短縮もできる。
ⅱ)床版の修正をコントロールする技術により、高精度の修正が可能である(目標精度は±10mm)。
ⅲ)打替え工事の場合、コンクリートガラなどの建設副産物が発生し、処分に費用と時間がかかる。またテラテック工法は材料成分が安全であり、環境に配慮されている。
ⅳ)コンクリート破砕時に生じる騒音および粉塵がない。隣接者への負担が軽微。